11/28.12/12(月)野上【レビュー】語種におけるジェンダーイメージ調査

2017年01月09日 13:27


野上です。更新が遅れてしまい申し訳ございません。


秋学期の発表では、「語種」に着目したジェンダーイメージ調査を行いました。

春学期も同様の調査を行ったのですが、その際に分析方法についてのご指摘をいただいたことや、そもそも調査段階での質問内容に改善の余地が見られたことなどもあり、適切なデータ処理についてなどの知見を深める必要性を感じました。

今回の一回目発表をむかえるに当たり、春学期に行った発表と類似の研究論文を見つけました。

菊地悟(1992)「大学生の語種イメージ(1)-数量化第Ⅲ類による解析の試み」です。今回は前述論文をもとに発表を行うこととしました。


発表としては、2回目の分析説明に時間を割いてしまったという発表自体の問題点が挙げられます。

説明すべき箇所及び発表者の事前準備不足のまま調査・発表に臨んでしまったことが大きな失敗でした。

その中でもフロアから研究についてコメントをくださったことで自分自身の方向性は定められた発表だったとは思うのですが、いかんせんフロアの皆さんがきょとんとしてしまう時間だったと反省しています。


今後は、フロアの皆さんからいただいた意見をもとに以下の手法で研究を進めていこうと考えています。

⓪ジェンダーおよびジェンダーイメージに関する先行研究の洗い直し

①男性的・女性的な形容語について思いつく限り出してもらう

②出てきたものから形容語をリスト化する

③形容語について男性的か女性的かを問う

④漢語・和語との関連性について前期及び後期と同様の調査を行う


先行論文を俯瞰して感じることは、「語種」というと「外来語」との関連性で語られることが多いということです。確かに和語・漢語などはその歴史性と大いに関係するという点で絞りづらいところではあると思います(白勢先生からも同様のご指摘をいただきました)。ただ、ことばの中性化が語られる今日においてそのイメージも「中性化」されているのかというところにメスをいれたいと思っています。

このあとはプレ卒論提出、そして一年後には最終的な卒論提出が待っています。先輩方の話ではなかなか納得できる卒論を書くのは難しそうですが、研究に協力してくださる方やアドバイスをくれるゼミ員のためにもきちんと仕上げられるよう頑張ります。


有難うございました。