1/19(月) 塚本 【レビュー】坂本恵(1999) 「『敬語表現』の意味するもの」

2015年01月20日 23:37

こんにちは。今回の発表にあたり、以前から興味のあった敬語に関する様々な文献を読む中で、敬語の奥深さに改めて魅力を感じました。そこで私が最も興味をもった「敬語表現」について、坂本(1999)を用いて発表を行うことにしました。


この論文では、「敬語表現」とは広く人や場に配慮したすべてを表し、「敬語表現」の基本的な働きや配慮の表し方について考察しています。敬語は、年齢上・立場上・役割上の上下関係を表したり、相手から恩恵を受けていると積極的に表明したり、決定権を常に相手にゆだねることなどで、配慮を示すものです。また、双方向で敬語を使い合ったり、話の枠組みを考えて、文脈の中で敬意を示したりする配慮の方法もあります。「年齢の上下」「ウチとソト」「社会的関係と個人的関係」など、敬語を用いる上で配慮が必要な場面は様々で、相手・場・その時の状況に応じて相手に一番必要であると思われることをするのが一番の配慮であると述べられています。


今回の発表で、フロアの皆さんから様々なご指摘や助言をいただき、自分自身の進むべき方向がすこし見えてきた気がします。今後は、引き続き様々な文献を読んで自分の知識や興味の範囲を広げていきたいです。


発表にあたり、意見や助言を下さったみなさんに感謝します。